もし仮に誰かが
「これ、ウチのことですか？」
なんて聞いてきたとしたら、
それって実は “自分で自分を特定した” ようなもんで。
私は誰の名前も書いてへんし、
誰って言うつもりもない。
心当たりがある人ほど、こういう記録に反応してしまうんやろね。
そして最後にどうしても言いたい。
結局な、一番怖いのは“黙ってる人”。
本人は「自分は関係ない」と思ってる。
でもその沈黙が、私らみたいなパートにどれだけ負担かけてきたか。
上司に逆らわれへん気持ちは分からんでもない。
でもな？
そういう人ほど、見て見ぬふりをして、
「気にせんと頑張り」みたいな安い励ましだけ置いていく。
ある人は言うた。
「Aさんにイライラしたら帰りや？」
別の人は言うた。
「誰かカスの投書入れたったらええねん」
また別の人は言うた。
「あなたが言わないとカスさんは分からんで」
…………ちゃうやろ。
あんたらがやりなさいよ。
「あんまり波風立てんと…」と言う人もおった。
ほんなら聞くわ。
あんたら、一回あの席に座ってみ？
あのため息、あのエンターキー爆撃ち、
あのわがままのフォロー、急な丸投げ、
一日耐えられるんか？
ほとんどの人が一週間で病むわ。
パートが泣いてたのも、怒ってたのも…
分かってたやろ。
家族を大事にすることは尊い。
でも “家族を理由に責任だけ他人に押しつける” それは家族愛ちゃう。
最後に私を助けてくれたのは、
結局、私自身だけやった。
あの場にいた人間は、
誰も、自分の手を汚さんかった。
そんなん、
ただの保身や。
黙ってるからあんな人間が育つんよ。
そして、その現場の空気を一緒に作っていたのは――
本当は、誰やったんでしょうか。
※この記録は実体験に基づいていますが、
登場人物・団体を特定する意図はありません。