カスが去っても、茶番は終わらない
念願の「カス異動」。
でも、待っていたのは――想像の斜め上。
AIに生き方を教わった話
念願の「カス異動」。
でも、待っていたのは――想像の斜め上。
1ヶ月ぶりの電話。相手は“人と関わる部署長”。
「Aさん異動!聞いた?正義は勝つんやで!」
……え?
お前ら、何もしてへんやん。
とりあえず、異動おめでとう!
これまでで一番ええ仕事、もしかして私がしたんちゃうか?
あーー疲れたっっ。
「来月から来れる?」
要望どおりにしてもらったんや。
行くって言うしかないわな。
そして出勤初日。
……は???
はい、すでに意味わかりません。
流れるように引っ越し作業スタート。
(ちょっと待ってくれよ)
(今、何が始まった…?)
(考えろ、考えろ、どんな流れや?)
3日後――
駐車場に車を止める → エンジンを切る → 無言で引き返す。
そして、無事 “出勤不能リターンズ” 突入。
なぜ私は、あそこから再び「無理」になったのか?
……あっ、これ、排除やん。
そっちの都合で場を作って「ほなよろしく」って、なんなん?
私の希望も意思も、そこにひとつも入ってへん。
辞めた子の後任は新卒女子。つまりまた“調整枠”。
私はただの穴埋め。
それ以上でも、以下でもない。
しかも部署長は言ってた。
「この部署、いずれなくなる」って。
……なのに今も、伝書鳩含め3人体制で続投中。
私が作り上げたものを、
何の断りもなく配信し続けてる。
何それ。嫌がらせ以外の何なん?
“カス上司がいなくなれば、仕事に戻れる”と思ってた。
まさか――違う地獄に流刑されるとは。
10年以上放置されて、このオチ。
誰が望んだんや、この展開。